データ分析

前回のハイライト

ツクバクロオーの大逃げで縦長の展開になったが、2週目3角で失速。4角で先頭に躍り出たスペルマロンが、ウォーターマーズとのたたき合いを首差制し、重賞初制覇を飾った。勝ち時計は2分39秒9。2400mになった第16回以降で2番目に速い決着だった。

データ分析

高知競馬で唯一行われる2400mの重賞。過去10年では12、13年に連覇したグランシュヴァリエ、14、16年に優勝したリワードレブロンなど名だたるステイヤーが歴代優勝馬に名を連ねる。展開では基本的に先行馬有利だが、スタミナの消耗戦らしく、序盤でハナに立った馬がそのまま逃げ切ったのは18年のティアップリバティ1頭のみ。牝馬の優勝もこの年のみだった。

“歴戦の古馬”

年齢別では17年の3冠馬フリビオンが3歳馬として12年ぶりの優勝を果たしたが、それ以外は5歳以上。歴戦の古馬が勝つ傾向が多い。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
3歳 1 0 1 2 25.0% 25.0% 50.0%
4歳 0 0 3 8 0% 0% 27.3%
5歳 2 1 1 3 28.6% 42.9% 57.1%
6歳 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
7歳 0 3 0 9 0% 25.0% 25.0%
8歳以上 1 0 0 13 7.1% 7.1% 7.1%

“外枠が優勢”

枠番別では過去10年で8枠が4勝、4枠が3勝、5~7枠が各1勝と続く。内の砂が深い高知競馬らしく、1~3枠の勝利は1回もない。2着にも5~8枠の馬が7頭入っており、5~8枠のワンツー決着が5回あった。外枠優勢となっている。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2015年 5枠5番 2枠2番 7枠9番
2016年 8枠11番 1枠1番 3枠3番
2017年 6枠8番 5枠5番 4枠4番
2018年 4枠4番 2枠2番 5枠5番
2019年 8枠12番 6枠8番 6枠7番

“西川がリード”

西川敏弘が1勝2着2回と好調。このレース最多の6勝を挙げており、信頼度は抜群。16年勝利の永森大智も4勝と好相性。18年勝利の宮川実は17、19年3着で3年連続馬券に絡んでいる。注目は岡村卓弥で2着3回。4~6番人気での好走だった。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
西森将司 1 0 0 2 33.3% 33.3% 33.3%
倉兼育康 1 0 1 2 25.0% 25.0% 50.0%
永森大智 1 0 0 3 25.0% 25.0% 25.0%
西川敏弘 1 2 0 2 20.0% 60.0% 60.0%
宮川実 1 0 2 2 20.0% 20.0% 60.0%
岡村卓弥 0 3 0 2 0% 60.0% 60.0%
別府真衣 0 0 1 0 0% 0% 100.0%
上田将司 0 0 1 4 0% 0% 20.0%

“1番人気苦戦”

波乱の多い高知県知事賞。15年は単勝103.2倍の10番人気馬が勝利して3連単47万円超の大波乱だった。16年以降は1~3番人気が勝利しているが、1番人気は【1103】、2番人気は【2102】と絶対的な信頼感はなく、下位人気まで手広く狙いたい。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
2番人気 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
3番人気 1 0 1 3 20.0% 20.0% 40.0%
4番人気 0 1 2 2 0% 20.0% 60.0%
5番人気以下 1 2 2 33 2.6% 7.9% 13.2%

ここに注目

同競馬場で行われる唯一の2400m戦のため、経験のある「古馬」が有利となる。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。