レース紹介

前回のハイライト

トップハンデ58kgのエイシンニシパが、逃げ粘る18年の年度代表馬マイタイザンを差し切って新春賞3勝目を挙げた。勝ち時計は1分58秒0。前年は夏負けの影響で馬体の調整に苦労したが、この日は前年とほぼ同じ516kg。陣営こん身の仕上げが実を結んだ。

データ分析

園田競馬場で年始に行われる古馬のハンデ重賞。前年のグランプリ、園田金盃と同じ1870mで行われることもあり、園田金盃で活躍した馬の好走が多い。過去10年で3着以内に入った30頭のうち、前走園田金盃に出走していた馬は14頭。約半数を占め、新春賞で5勝を挙げている。ただし、前年の園田金盃で好走した馬はハンデを背負わされることが多く、園田金盃の最先着馬は【2224】と新春賞では信頼度が高くない。また園田金盃→新春賞と連勝した馬は13年ニシノイーグル1頭のみで至難の業である。また、トップハンデ馬は【4305】(19年は57kgが3頭)で、19、20年と連勝している。軽ハンデでは53kg台に注目。12年は53.5kgでクールフォーマが勝利し(過去10年でこの重量を背負ったのは1頭のみ)、17~19年と3年連続で53kgが3着以内に入っている。

“5歳6歳がリード”

6歳以下で4勝しているが、過去10年でみると5歳馬がトップの4勝、続いて6歳も3勝している。10歳以上の出走もあるが高齢馬は苦戦している。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
5歳以下 2 1 2 9 14.3% 21.4% 35.7%
6歳 2 1 0 14 11.8% 17.7% 17.7%
7歳 1 2 1 8 8.3% 25.0% 33.3%
8歳 0 0 1 10 0% 0% 9.1%
9歳以上 0 1 1 4 0% 16.7% 33.3%

“上位常連の5枠”

5枠は過去5年で1勝だが4回3着以内に入っている。1枠、8枠はここ2年連続で上位。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2016年 4枠4番 5枠6番 3枠3番
2017年 8枠11番 3枠3番 5枠6番
2018年 2枠2番 3枠3番 7枠10番
2019年 1枠1番 8枠12番 5枠6番
2020年 5枠6番 8枠12番 1枠1番

“吉村3勝の実績”

吉村智洋がエイシンニシパで3勝しており大活躍。杉浦健太は1~3着各1回、下原理は1勝2着1回と好成績を挙げている。13、14年にニシノイーグルで連覇している川原正一も3着2回と健在。穴で狙いたいのは笹田知宏。7、8番人気で2、3着と健闘した。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
吉村智洋 3 0 0 2 60.0% 60.0% 60.0%
杉浦健太 1 1 1 1 25.0% 50.0% 75.0%
下原理 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
田中学 0 1 0 1 0% 50.0% 50.0%
笹田知宏 0 1 1 2 0% 25.0% 50%%
大山真吾 0 1 0 3 0% 25.0% 25.0%
川原正一 0 0 2 3 0% 0% 40.0%
大柿一真 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“人気馬決着も波乱含み”

5回中4回が3連単万馬券と穴党向け。勝ち馬は1~5番人気内だが、単勝は最高が8・2倍で、10倍以上は未勝利。また、1、2番人気はともに3着以内が3回と信頼度は高い方だが、2番人気はすべて5着以内なのに対して、1番人気は着外2回。安定感は2番人気が上とみる。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2 1 0 2 40.0% 60.0% 60.0%
2番人気 1 1 1 2 20.0% 40.0% 60.0%
3番人気 1 1 0 3 20.0% 40.0% 40.0%
4番人気 0 1 1 3 0% 20.0% 40.0%
5番人気以下 1 1 3 35 2.5% 5.0% 12.5%

ここに注目

人気決着も高配当になりやすく「吉村智洋」の成績が際だつ。騎乗馬に注目だ。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。