データ分析

前回のハイライト

5番人気のコウシュハウンカイが、2年ぶり2度目の優勝。高重量のためか、第2障害の坂の途中で苦戦する馬が続出。それを横目にじっくりと息を入れ、1番後にアタック。ひと腰でクリアし、920kgのトップハンデながら自慢の登坂力を発揮。1番人気オレノココロの猛追を振り切ってゴールした。

データ分析

年度末の最高峰レース、ばんえい記念に次ぐ、高重量(別定870~920kg)で争われる正月開催の目玉。過去10年で牝馬の出走は6頭で、上位と最大で40kg軽かった880kgの4番人気フクイズミが12年に2着に入っているのが最高成績となる。

“ベテランの活躍”

過去10年の優勝馬は6歳1頭、7歳1頭、8歳1頭、9歳3頭、10歳3頭、11歳1頭。2着は7歳1頭、8歳2頭、9歳2頭、10歳2頭、11歳3頭。9、10歳がともに3勝を挙げており、2着も9~11歳が計7頭と過半数を占めている。6歳の1勝は5年前のみということからも、勢いのある上がり馬よりも高重量戦への経験が豊富なベテラン勢の活躍が目立っている。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
6歳 1 0 0 5 16.7% 16.7% 16.7%
7歳 1 1 1 4 14.3% 28.6% 42.9%
8歳 1 1 0 7 11.1% 22.2% 22.2%
9歳 1 0 1 6 12.5% 12.5% 25.0%
10歳以上 1 3 3 7 7.14% 28.6% 50.0%

“上位安定の7枠”

出走頭数は年によって異なるが、ここ10年で3枠が最多4勝(2着1回)を挙げており、好枠と言える。ほかでは2枠が2勝(2着1回)。直近5年では7枠が毎年上位に入っている。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2016年 3枠3番 7枠7番 7枠8番
2017年 7枠8番 7枠7番 4枠4番
2018年 8枠9番 8枠10番 7枠7番
2019年 7枠7番 3枠3番 1枠1番
2020年 3枠3番 1枠1番 7枠7番

“鈴木の手綱注目”

鈴木恵介は過去5年すべてオレノココロとのコンビで最多3勝(16、17、19年)。今年も2着と好相性。コウシュハウンカイとのタッグで18、20年1着の藤本匠以外では、菊池一樹が18年6番人気サクラリュウで2着に入るなど人気薄での善戦が目立つ。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
鈴木恵介 3 1 0 1 60.0% 80.0% 80.0%
藤本匠 2 0 0 3 40.0% 40.0% 40.0%
大河原和雄 0 2 0 0 0% 100.0% 100.0%
工藤篤 0 1 0 2 0% 33.3% 33.3%
菊池一樹 0 1 1 2 0% 25.0% 50.0%
村上章 0 0 1 1 0% 0% 50.0%
西将太 0 0 1 1 0% 0% 50.0%
西謙一 0 0 1 2 0% 0% 33.3%
藤野俊一 0 0 1 3 0% 0% 25.0%

“下位人気の快走”

1番人気は【1112】で信頼度は高いとは言えない。対して4番人気が最多2勝を挙げており、今年は5番人気が勝利。また5番人気以下は2着3回、3着2回と好走が目立っている。特に3連複、3連単馬券は人気薄も忘れずに絡めておきたい。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1 1 1 2 60.0% 80.0%
2番人気 0 1 1 3 20.0% 40.0% 80.0%
3番人気 1 0 1 3 60.0% 60.0% 60.0%
4番人気 2 0 0 3 20.0%
5番人気以下 1 3 2 18 4.2% 17.4% 26.0%

ここに注目

コンビを組む馬による部分が大きいが、「鈴木恵介騎手」が出場するとなれば外せない。10歳以上の「高齢馬」にもチャンスはある。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。