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2018/11/27

【教養センター便り】98期 『ノーザンファーム天栄』見学

 こんにちは!!私たち98期生は、福島県にある『ノーザンファーム天栄』に行ってまいりました!

 ノーザンファーム天栄は、約220~230頭暮らしています。1日の流れは、午前中は朝5時半頃から馬房作業をして6時頃から11時半まで調教。午後は、2時半から5時頃までで、馬体チェック(特に脚)をするという流れでした。

 厩舎の近くには、8頭入るウォーキングマシンがありました。ウォーキングマシンとは、仕切りで区切られたスペースの中に馬を入れ、機械を回転させることで馬を運動させる機械です。ウォーミングアップやクールダウンなどのために使用します。中は馬の気が散らないように、外が見えないゴムマットで周りを隠し暗くなっており、地面はウッドチップになっていて、脚の負担が軽減されていました。

 私たちも馬の常歩(なみあし)と同じペースで回ってみました。思っていたよりも速くて、私たちは軽いジョギングで回るくらいのペースでした。

 ウォーキングマシンの近くには、トレッドミルという人間でいうランニングマシーンもありました。

 この機械を使うにあたり、馬の安全のため専属の「トレッドミラー」というトレーナーがいて、それぞれの馬に合ったメニューなどを作っています。
 この機械は最大速度36㎞程で、原付の法定速度よりも早く走ります。角度も段階的に6度までできるそうです。
 因みにこの機械は、1台1000万円!?高級車1台分です。値段は高いですが、値段以上の価値があると言っていました。
「馬を育てるにはお金がかかる!!」

 次に走路へ行きました。1周1200mで、地方競馬だと浦和競馬場、川崎競馬場、水沢競馬場と同じ距離です。

 走路の中には角馬場があり、中央競馬では障害レースもあるので、障害も置いてありました。

 次に坂路へ行きました。全長950m、高低差36mという大きさでした。なんと!美浦トレセンよりも大きいそうです。
 坂路で使っているのはポリトラックという素材です。グリップが強く、力の弱い牝馬や2歳馬などの力が無い馬でも登りきることができます。

 馬に乗っている方々のヘルメットには、メトロノームが付いていました。その理由を聞いてみると・・・リズムを取って正確なタイムが出せるようにしているというのと、新人が乗ってもベテランが乗っても同じタイムになるようにするためでした。

 他にも屋根付きの角馬場や走路がありました。

 地方競馬教養センターとはまた違うものがあり、工夫されていて勉強になりました。少しでも多くのことに活かすことができたらと思います。

 今回の担当は、98期 中島でした。ありがとうございました!!

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