女性騎手たちと親交のある、
競馬リポーターの大恵陽子さんが、
彼女たちの日々の様子や
最新ニュースなどを
発信していきます。
(毎週金曜 更新予定)

COLUMN

Vol.10 神尾香澄騎手(川崎競馬)


来週19日からの川崎競馬開催で神尾香澄騎手(川崎競馬)がデビュー予定です。

小学4年生からサッカーを習い始め、6年生からはJ3リーグ・アスルクラロ沼津の女子チームに入り、静岡県女子選抜にフォワードで選ばれたこともあるというスポーツ女子。



だからでしょうか、随所に負けず嫌いが見え隠れしていて

「一人でカラオケに行くと究めたくなっちゃって、同じ曲を点数が上がるまで何回も歌っちゃうんです」

と2~3時間、チャレンジすることもあるとか。


いまは毎日午前2時30分~9時30分頃まで、所属する山田質厩舎を中心に15頭ほど調教に騎乗しています。

実習中には落馬してしまうこともあったようですが、それを見ていたある調教師は「落ちても悔しがっていてね。いいよね」と彼女の負けず嫌いを褒めていました。


川崎にはかつて、女性騎手の先輩もいました。
そのうちの1人、安池成実さんは現在、調教師。



男女雇用機会均等法が施行される7年前の1979年6月での騎手デビューは、地方競馬全国協会発足後、4人目の女性騎手でした。

「私の頃は男女一緒の斤量で乗っていましたけど、いまは4kg減※があって『乗せたい』って気持ちにさせますね。うちの厩舎の馬にも乗せるつもりです」
※南関東4競馬場では2019年9月から、騎手免許取得後5年未満かつ50勝以下の女性騎手について、所定の負担重量から4kgを減じています。

その一言ひとことから、この42年で時代が大きく変化していったことが分かります。

神尾騎手とは仲良しのようで、一緒にお出かけもするのだとか。

「可愛くてしょうがないです。がんばってほしいですよね。先月、香澄に誕生日プレゼントにハンカチとハンドクリームをもらったんです。なんで誕生日を知っていたのかな?嬉しかったです」

さぁ、いよいよデビューが近づいてきました。



「着実にやれることをやって、自分に集中したいです。現実を見ながら、足りないことを探して取り組んでいきます。その先の未来が明るいといいなぁ。明るいようにもっていきます!」

サッカーで鍛えた体力と精神力を武器に、神尾騎手の未来が明るくありますように!

  • 大恵 陽子競馬ファン歴25年 女性競馬リポーター

    グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。

  • 大恵 陽子
    競馬ファン歴25年
    女性競馬リポーター

  • グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」ウェストアタッカー(ゲスト)、 「地方競馬中継」コメンテーターなど競馬番組出演や、イベント MC、コラム執筆などで活躍中。