大外枠から先手取り一騎打ちを制す
2歳ネクストスター勝ち馬が上位独占
今年の金沢競馬は、昨年より1400メートルで4秒から5秒ほど時計を要している。また、今年から砂の厚さが発表されるようになり、3日前の発表で、内沿いが15~16センチ、中央、外は11~13センチでの調整。全体的に深くなっているため、最内の1~2メートルにはほとんど蹄跡がつかない。
さて、ネクストスター中日本に出走する名古屋の2頭と笠松の2頭が、この馬場に対応できるのか。これは「やってみないと分からない」(今津博之調教師)としか言いようがないだろう。それでも単勝1番人気は愛知のミモザノキセツ、2番人気には笠松のヨサリが支持された。そして3番人気が金沢のエムティジークで、昨秋地元の2歳ネクストスターで勝利を挙げた3頭が3倍台までという三つ巴。3連複は3.7倍と、圧倒的な数字になっていた。
そして結果もその3頭での決着。直線での追い比べを制したのはミモザノキセツで、エムティジークはアタマ差での2着。3着は1馬身差でヨサリが入り、ネクストスター金沢で2着だったグラシアレスは、3着から3馬身差の4着だった。
大外枠からのスタートだったミモザノキセツは、ゲートが開いた瞬間、すこし外にヨレたが、すぐに体勢を立て直すと行き脚がついて先頭に。エムティジークはスタートダッシュがいまひとつでも、1コーナーでは2番手につけた。そしてヨサリは4、5番手を追走。全体的な流れはやや速いように映った。
それでもミモザノキセツは先頭をキープ。2番手で追走したエムティジークは3コーナーで鞍上の中島龍也騎手が仕掛けて、ミモザノキセツの外を併走する形になった。
そこからは2頭の一騎打ちとなり、ゴールではミモザノキセツがアタマ差だけ先着。「1回、前に出られたんですけど」(ミモザノキセツの望月洵輝騎手)、「1回は前に出たんですが」(中島騎手)という、白熱の勝負だった。
勝った望月騎手はレース後に「去年と全然違う馬場が合うかどうか、分からないと思っていましたが、こなしてくれてよかったです」と、ギリギリの勝負を制してホッとした様子。対して2着の中島騎手は「3コーナー、4コーナー、そして最後の直線も、馬がイヤ気を出していたというか、そんな感じでした。でも、この時計で走れていますし、相手が強かったということだと思います」と振り返った。その時計は1分33秒6で、3つ前の第9レースに実施されたB1級三組より1秒9も速かった。そして中島騎手は「この雰囲気なら2000メートルのほうが逆にいいかも」と、石川優駿への可能性を示唆していた。
3着だったヨサリは、渡邊竜也騎手が「(ミモザノキセツの2着だった前走の)ジュニアグローリーよりは良くなっていますね。次が楽しみです」とのこと。次とは、笹野博司調教師によると5月10日にJRA京都競馬場で行われる芝1400メートルの橘ステークス。上位3頭にとってはそれぞれ、今後に希望がつながる一戦となった。
取材・文浅野康典
写真岡田友貴(いちかんぽ)
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今津博之調教師
金沢の深い馬場は心配でしたが、大外枠を引いた時点で2番手か3番手からかなと思いましたが、ジョッキーが思い切って行かせましたね。前回の笠松でも(騎手は違うが)そういう感じでした。現時点ではマイルまでがよさそうなので、今後は新緑賞やぎふ清流カップ、そのあたりが目標になると思います。






望月洵輝騎手
最後まで熱くなりました。イメージ的にいい枠を引けて、2番手か3番手から進めようと考えていましたが、具合が良くて自分からハミを取ってくれて、勢いもよかったので変に控えるよりはと思って前に行きました。これから先、全国区の相手とどれだけ戦えるのか、楽しみになりました。