かわいい名前とメンコで、全国的に人気を博した兵庫のオモチチャン。このネーミングについて、「芦毛なので白くなることを想定してオモチチャンと名付け、お餅のように粘り強くノビノビと走ってほしいという願いを込めました」と津田一馬オーナー。
メンコは、「元々ピンクをつけてもらっていたので、ベースはピンクにして、餅を散りばめてみました。みんなに覚えてほしいという願いも込めて、名前入りにしています」と、こだわりを教えてくださいました。
愛称は『オモチ』。田村彰啓調教師は「名前はかわいいですが、性格は強情でした(笑)。ゲートも嫌ったりするところはありましたが、レースに行けば操縦性も良くて、一生懸命走ってくれました。心臓が強くてスタミナがあったので、距離は長くても良かったと思います。牝馬でもカイバはよく食べてくれました」と、その素質を高く評価していました。
オモチチャンは確かな実力で、デビューから7戦連続で馬券圏内。佐賀競馬場のグランダム・ジャパン2025のル・プランタン賞は、永井孝典騎手を背に初タイトルを獲得しました。
遠征、コース、距離など全てを乗り越えての勝利。田村調教師は「相手は高知の人気馬(ドライブアウェイ)だと思っていました。道中は楽について行けて4コーナーも手応えは良かったですし、大丈夫かなと見ていました。所属の弟子と勝てたこともうれしかったです。乗せていただいたオーナーにも感謝してます」と振り返ります。
筆者は南関東競馬で活動していますが、オモチチャンが川崎の関東オークスに来た際の場内の盛り上がりは、今でも忘れられません。改めて全国区の人気であることを実感しました。
その後もコツコツと走り続けてきましたが、怪我のため現役を引退。現在は、北海道の静内山田牧場さんで繁殖生活に向けた準備を進めているそうです。
田村調教師は「今年はさらに力をつけてくれると楽しみにしていましたが、繁殖入りするのは決まってましたし、大事に至る前に繁殖に上げられたのは良かったです。馬っぷりもいいし、根性もある馬なので、いい子をたくさん産んでほしいです。今度はオモチチャンの子供で、関東オークスに行けたらいいですね」と未来に期待を寄せていました。
津田オーナーは、同じ兵庫の雄イグナイターとの配合を考えていることをSNSで公言。モチモチモッチリした芦毛の体はさらに白さを増し、母としての新たな物語が始まろうとしています。オモチチャン、これからも幸せに!



高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど