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グランダム・ジャパン2025総括


クローズアップ

2026.01.20 (火)

いずれもダートグレード好走馬が優勝
 アンティキティラは5シーズン連続3位

2025年のグランダム・ジャパンでは、古馬春シーズンのブルーリボンマイル(笠松)、3歳シーズンののじぎく賞(園田)、2歳シーズンの金沢シンデレラカップ(金沢)、プリンセスカップ(盛岡)が前年とは2~3週間程度前後する日程変更。また古馬春シーズンの佐賀ヴィーナスカップ(佐賀)が前年の1400メートルから1750メートルに距離延長。JBCレディスクラシックは佐賀(1860メートル)から船橋(1800メートル)に舞台が移った。

古馬春シーズンはダートグレード2戦で掲示板を確保したサンオークレア(兵庫→北海道)、3歳シーズンは最終戦の関東オークスJpnIIで2着に好走したコパノエミリア(愛知)、古馬秋シーズンは初戦のスパーキングレディーカップJpnIIIを勝ったフェブランシェ(大井)、2歳シーズンはエーデルワイス賞JpnIIIを制したリュウノフライト(北海道)がそれぞれ優勝。いずれもダートグレード競走を勝つか好走した馬が優勝したことでは、地方馬のレベルアップを感じさせる結果だった。

古馬春シーズン

2024年の古馬秋シーズンで5位だったサンオークレア(北海道)は、門別のシーズンオフに兵庫に移籍。レジーナディンヴェルノ賞(2月23日・高知)を勝利し、兵庫女王盃JpnIII(4月3日・園田)でも4着に好走。北海道に戻って出走したエンプレス杯JpnII(5月14日・川崎)でも5着と、ダートグレード2戦とも地方馬最先着の好走。最終戦のエクストラポイントも加算し55ポイントで優勝。北海道所属馬の古馬シーズン優勝は15年のサンバビーン以来2頭目だった。

セブンカラーズ(愛知)は、ブルーリボンマイル(2月20日・笠松)で2着、若草賞土古記念(3月13日・名古屋)、佐賀ヴィーナスカップ(4月20日・佐賀)を勝利し、地方馬同士では強さを見せたが、他地区遠征での高ポイントが佐賀のみ、またダートグレードへの出走がなかったため31ポイントで2位にとどまった。

アンティキティラ(高知)は、古馬春シーズン全7戦のうち5戦に出走し、勝利こそなかったものの27ポイントで3位となった。

3歳シーズン

3歳シーズンでは、コパノエミリア(愛知)が東海クイーンカップ(4月10日・名古屋)、のじぎく賞(5月22日・園田)を勝利。プラウドフレール(船橋)が桜花賞(3月20日・浦和)を勝って東京プリンセス賞(4月30日・大井)で5着。オモチチャン(兵庫)がル・プランタン賞(4月6日・佐賀)を勝ってのじぎく賞は着外。この3頭が最終戦の関東オークスJpnII(6月18日・川崎)で直接対決となった。結果、中央勢相手に2着と健闘したコパノエミリアがエクストラポイントも加算して計60ポイントで優勝。愛知所属馬は3歳シーズンでは初優勝だった。

関東オークスJpnII・3着だったプラウドフレールもエクストラポイントを加算して41ポイントで2位。オモチチャンは11着の計20ポイントで3位となった。

なおシリーズの対象外ではあるものの、秋にはマリーンカップJpnIII(10月2日・船橋)で上位2頭が直接対戦。プラウドフレールが勝利し、コパノエミリアは5着。この2頭は中央勢とも互角にレベルの高い争いを繰り広げた。

古馬秋シーズン

古馬秋シーズンでは、初戦のスパーキングレディーカップJpnIII(7月9日・川崎)でフェブランシェ(大井)がいきなり勝利。レディスプレリュードJpnII(10月7日・大井)でも4着に入り、アメリカのブリーダーズカップフィリー&メアスプリントG1に遠征(出走取消)したため最終戦のJBCレディスクラシックJpnI(11月3日・船橋)には不出走だったものの、ダートグレード2戦で獲得した計45ポイントで優勝。大井の藤田輝信調教師は、古馬シーズンだけで5回の優勝となった。

そのJBCレディスクラシックJpnIで地方馬最先着の6着だったマテリアルガール(浦和)は、古馬秋シーズン全9戦のうち5戦に出走。読売レディス杯(8月5日・金沢)での3着が最高という成績で、フェブランシェには惜しくも3ポイント及ばずの計42ポイントで2位。

読売レディス杯、秋桜賞(9月4日・名古屋)でともに2着など4戦に出走したアンティキティラ(高知)が28ポイントで、古馬春シーズンに続いて3位となった。

古馬春シーズンで優勝したサンオークレアは地元のノースクイーンカップ(7月17日・門別)を制したものの7位だった。

なおアンティキティラは、6歳のこの年限りで引退。グランダム・ジャパンでは、23年の古馬シーズン、24年の古馬春・秋シーズン、さらに25年の古馬春・秋シーズンと、5シーズン連続でいずれも3位に入る活躍だった。

2歳シーズン

ココキュンキュン(兵庫)が、初戦の園田プリンセスカップ(9月18日・園田)、2戦目の金沢シンデレラカップ(10月12日・金沢)をいきなり連勝。さらにラス前6戦目のラブミーチャン記念(11月19日・笠松)も制し、2歳シーズン対象レースで3連勝。

リュウノフライト(北海道)がエーデルワイス賞JpnIII(10月30日・門別)を勝利し、アンジュルナ(浦和)もローレル賞(11月18日・川崎)を勝利。

最終戦の東京2歳優駿牝馬(12月31日・大井)はこれら3頭に、ローレル賞3着のカンターレ(船橋)、同4着のナーサリーテイル(船橋)、プリンセスカップ(10月26日・盛岡)3着のセイクリスティーナ(岩手)らも加わっての決戦は、アンジュルナが逃げ切り勝ち。ローレル賞から連勝で計40ポイントとしたものの、しかし2位。優勝は、最終戦3着でもエーデルワイス賞JpnIIIを制したリュウノフライトが計50ポイント。北海道所属馬の2歳シーズン優勝は、3年連続5頭目となった。

ココキュンキュンは11着だったものの計35ポイントで3位。2着だったナーサリーテイルは計27ポイントで4位だった。

斎藤修

写真いちかんぽ