11月4日に佐賀競馬場と門別競馬場で行われるJBC競走。初開催となる佐賀はクラシック(2000m)、スプリント(1400m)、レディスクラシック(1860m)、門別では2歳優駿(1800m)が実施されます。
レディスクラシックに選定された際に出走予定なのが、大井の真島大輔厩舎に所属するドライゼです。
2022年3月にJRAデビューしたドライゼは2連勝を飾り、3戦目の関東オークスは5着でした。今年3月には3勝クラスを勝ち上がり、オープン入り。
この夏に真島厩舎へ移籍すると、初戦のスパーキングレディーCはスタートで遅れたことが影響して7着。前走のブリーダーズゴールドCは地元の石川倭騎手とコンビを組み、地方最先着の3着でした。
真島調教師は「川崎は初戦だったので厩舎サイドが把握しきれていないこともありましたが、門別では改善して、うまく進めてこれたと思います。交流重賞でもやれる感触はつかめました。フットワークは大きいので、長めの距離がいいです。門別のレースを見て、JBCを使いたいと思いました」とコメント。
入厩当初から真島調教師がつきっきりで調教に乗っていて、「真面目で一生懸命走る馬なので、引っ掛かりますね(苦笑)。それでもスピード感はないですが、実際の時計は出ているのでびっくりします。性格は大人しくて、攻めれば攻めただけカイバも食べてくれます」と話していました。
なお、真島調教師は佐賀競馬場にゆかり深い関係者であることは有名ですね。父は佐賀県調騎会の会長・真島元徳調教師、弟は父の厩舎を支える真島二也調教師補佐、叔父は真島正徳調教師。
今年4月に開業したばかりの真島調教師が、故郷で行われる大一番に遠征するというのもドラマチックなお話しですが、「そういう意味での特別な感情はないですよ(笑)。ただ、大井も佐賀も、盛り上がってくれればいいなぁというのは、いつも思っています。それは強い馬がいてこそだと思うので、競馬に貢献できるように頑張りたいです」と力を込めました。
真島調教師は騎手時代に2017年のJBCレディスクラシックをララベルとのコンビで制しました。「騎手でも勝たせてもらって、調教師としても勝てたらうれしいですね。ドライゼもいいレースをしてくれると期待しています。門別の時のようなビチャビチャな雨馬場になると、もっといいと思います」とニッコリ。
佐賀と門別で行われる祭典が刻々と迫ってきました。今年はどんなレースが繰り広げられるのか、今から待ち遠しいです。
*写真は真島調教師にドライゼとの自撮りをお願いしました。ドライゼは厩舎で『美人さん』と呼ばれていて、とってもきれいな顔立ちの5歳の牝馬です。
高橋華代子(たかはしかよこ)
元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関東競馬(南関魂)
・大井競馬
・WEBハロン
・サンケイスポーツ
・馬事通信
・東京馬主ニュース
・川崎競馬馬主協会ニュースなど