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リコーソッピース


高橋華代子

2024.03.19 (火)

「気になるあの馬はリコーソッピース」

提供 クラックステーブル

リコーソッピースは2016年8月に北海道の川島洋人厩舎からデビューしました。サンライズカップはのちに南関東二冠馬となるヒガシウィルウィンの3着(0秒5差)。北海道2歳優駿にも出走しました(7着)。

2017年7月からは大井の荒山勝徳厩舎<小林分厩舎>に所属。長期休養を挟みながらも勝ち星を積み重ねていきました。2020年6月のレースを最後に引退。通算成績は18戦12勝2着1回3着2回というすばらしい成績を残しました。

リコーファームの日髙大輔場長のお話しでは、現役中に屈腱炎の発症もあり、志半ばでの引退だったそうです。馬格があることや母系も良いことから、土橋正雄オーナーの意向で種牡馬入り。リコーファームの社長も務める土橋オーナーのプライベート種牡馬として、新冠のクラックステーブルで過ごしているそうです。リコーソッピースは父がゴールドアリュール、母がシマノタカラチャン、母の父がジェイドロバリーという血統。

2022年に初年度産駒が誕生しましたが、不慮の事故で亡くなる悲しい出来事を乗り越え、2023年にはリコーノエラニとの間に牡馬が誕生。さらに、今年3月12日には同じリコーノエラニとの間に牝馬が誕生しています。(5月にはケイアイメルヘンとの間に産駒が誕生予定です)

現在は土橋オーナーが所有している繁殖牝馬を中心に種付けをしていますが、花嫁さんは随時募集中とのこと。

日髙場長は「(リコーソッピースは)基本的に落ち着いている馬ですが、パワーがすごいので、スイッチが入ると大変です(笑)。種付け回数は少ないので仕方のない部分もありましたが、最初は種付けが上手ではありませんでした。クラックステーブルさんのスタッフの皆様のお陰で、最近はやっと上手になりましたね。かなりの大型馬なので、小柄な繁殖牝馬がいいかもしれません。現在の目標は産駒の初勝利ですが、ソッピース自身が志半ばに引退しているので、いつの日か、子供がその悔しい思いを晴らしてくれる日が来ることを信じています。1人でも多くの方にソッピースとその産駒を知って頂けると幸いです」と話していました。

地方競馬生え抜き種牡馬リコーソッピースの子供が砂上で駆ける姿は、夢とロマンにあふれていますね。今から待ち遠しいです!

高橋華代子(たかはしかよこ)

元NHK山形放送局キャスター。現在は南関東競馬を中心に取材活動中。
<掲載媒体>
・南関魂
・TCKホームページ
・楽天競馬
・WEBハロン
・馬事通信
・netkeiba.com
・ターファイトクラブ会報誌
・SPAT4ザ・ウィナーズ など