web furlong ウエブハロン

地方競馬のオンライン情報誌ウェブハロンPresented by National Association of Racing

Copyright(C) 1998-NAR.All Rights Reserved.


NARグランプリ2022 共同記者会見


クローズアップ

2023.2.24 (金)

2月16日、都内ホテルにて、3年ぶりにNARグランプリの表彰式が行われました。その様子はYouTubeのNAR公式チャンネルでも配信され、アーカイブでもご覧いただけます。ここでは表彰式とは別に行われた共同記者会見の様子をお伝えします。

年度代表馬(イグナイター) 新子雅司調教師

ずっと獲りたかった賞なので、非常に嬉しく思います。(イグナイターは)1年通してJRAの馬とずっと戦って力がついたかなと思います。負けはしましたが、南部杯で0秒2差まで迫れたのは、勝つチャンスが来たのかなと思えて少し嬉しかったです。今年はかしわ記念とかを考えていますし、もう一度南部杯にもチャレンジして、そこできっちり勝ちたいと思います。大目標はまだはっきりと定まっていませんが、南部杯なのか、JBCスプリントなのか、どちらか決めて獲りに行きたいです。

年度代表馬(イグナイター)田中学騎手

年度代表馬をいただける馬に巡り合えたこと、そしてそのような賞を獲れる少しの手助けができたことに本当に感謝したいです。(印象的だったレースについて)南部杯が自分の中では少し不本意なレースだったので、これからの課題になるレースだと思っています。(今年は)出るレースはすべて年度代表馬として勝ちたいと思っていますが、昨年末の兵庫ゴールドトロフィーで不本意な結果だったので、やはり地元でJRA馬に勝ちたいという強い思いがあります。(4500勝達成について)関係者の皆様に感謝の気持ちが一杯で、一つでも順位を上げればそれが恩返しになるかな、という思いで乗っています。

3歳最優秀牝馬(スピーディキック)藤原智行調教師

コンディションを整えながら1戦1戦、一生懸命走ってくれる素直な子で、鞍上の御神本(騎手)もしっかり競馬してくれて、良い成績を収められて安心しました。元々完成しているような馬ですが、競走馬ということを本人が自覚して、競馬が近いことを自分で悟るようになってきました。自分は祖父の代から益田競馬場でやっており、今の技術や知識は益田競馬場で培ったもので、それが駄目だったから(競馬場が)廃止になったのではないということを示せればいいと思っています。

3歳最優秀牝馬(スピーディキック)御神本訓史騎手

当初から3歳の牝馬重賞が目標で、最終目標のロジータ記念まですべて順調に行くことができて、(南関東牝馬)三冠は逃したにしても良い結果を残せたと思います。牝馬特有のピリピリとした感じはありますが、レースも上手ですし、最近はどっしりと落ち着きも出てきています。暮れのシンデレラマイルでは久しぶりの1600mでも抜群の切れ味を出してくれて、やはり切れ味は良い武器だと思います。

3歳最優秀牝馬(スピーディキック)末田秀行厩務員

毎回レースに向けて調整はするのですが、1戦1戦体調が違うことが多々あります。それを維持するのに毎回大変な思いでやって、これならノリ(御神本騎手)に任せても良いレースをしてくれるだろうという思いでやっております。普段は結構やんちゃなところがありますが、レースが近くなるにつれてだんだん気が入ってきて、闘争心が出てきます。そのなかで、この状態で大丈夫かなと毎回思いながらレースに臨んでいます。この子には怒ったことがありません。それが良いのかなと思いながら毎日調整を続けています。

最優秀勝利回数調教師賞 打越勇児調教師

キャリアハイの成績は嬉しいですが、少し自分が(馬を)上手く作れなかったり、使えなかったりして結果を出せなかった部分もあるのでその辺では満足はしてないです。昨年この表彰式がなくなってすごく残念でしたが、また今年も(所属の宮川実騎手と)2人で獲ることができて嬉しいです。(2023年の目標は)まずは高知でリーディングを、あとは他場で重賞を勝ったことがないので、高知デビュー馬で通用する馬を作っていきたいです。

最優秀賞金収得調教師賞 小久保智調教師

本当に関係者の皆様に感謝の気持ちしかありません。(6億円という数字について)過去最高ではないので、もっと頑張らないといけないなとは思います。(カイルで制した)東京ダービーはまた別物なので、“嬉しい”という言葉しかないです。(ダート路線の体系整備について)ルールが変えられたら、それに合わせて向かわなくてはいけないですが、東京ダービーが(南関東の重賞で)なくなるのは少し寂しいですね。(グランダム・ジャパン古馬シーズン女王になったダノンレジーナについて)あんなに各地に遠征しても頑張れる子にはなかなか巡り合えないと思います。

最優秀勝率調教師賞 保利良平調教師

勝率というのは全然考えてなくて、1頭1頭管理する馬を勝たせたいという気持ちでレースに向かっていたので、自然とその結果が出たのかなとは思います。(厩舎スタッフが)ミーティングの時にもはっきり馬の状態を伝えてくれて、昨年はそこが一番大きかったかなとは思います。(厩舎改革について)1頭1頭馬を管理しないと勝てないと思ったので、厩舎スタッフに22年は3頭持ちにして1頭でも多く勝とうという話ができたので、その結果かと思います。(昨年は)重賞2勝させていただいたのですが、平場のレースの勝利の方が多いので、大きいレースも今年は狙っていきたいと思います。

最優秀勝利回数騎手賞 吉村智洋騎手

(昨年の349勝について)もう少し勝てたかなと思います。いつも通り変わらずのペースでは行っていたと思いますが、後半になってから勝ち鞍も例年より上がったかなという感じがあったので、(最多勝の)チャンスはあるかなと思っていました。ここで獲らないともう次いつ来るかわからないという気持ちだけはありました。目標は毎年決まっていますが、怪我なく1年無事に乗り続けること。これが一番勝ち星に繋がるのではないかなと思っています。

最優秀賞金収得騎手賞 矢野貴之騎手

高崎競馬でデビューして苦しい時代もあり、そのようなところから運よく大井競馬に移籍できて、賞金が高く恵まれた環境でやらせてもらい、このような賞をいただけて非常にありがたく思っています。(サルサディオーネについて)後半マークされる厳しい立場にありながらしっかり最後まで走ってくれていることには毎回頭が下がる思いです。(4歳以上最優秀牝馬を)3年連続ということで、状態の維持が難しい牝馬なので厩舎関係者が一生懸命仕上げてくださって、またそれに乗せてもらっていることを本当にありがたく思っています。昨年以上の数字が目標になりますが、JBCといったJpnI級のレースや、東京ダービーも勝ちたいし、目の前のレースを一つ一つ勝つことから繋がってくると思っているので、気を引き締めてやっていきたいです。

最優秀勝率騎手賞 宮川実騎手

2年連続で獲れるとは思っていなかったので、良い馬を育ててくれた関係者を含め、たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。良い馬を集めてくださって、自分に獲らせるということがすごく自分にも伝わっていたので、(打越先生と)一緒に獲ることができて本当に良かったです。怪我したときはどうなるかと思いましたが、目標としていた2000勝も達成できて、高知のリーディングも獲れました。打越先生や周りの関係者が自分に(高知の)リーディングをというのをすごく前から言ってくれていたので、遅かったですが昨年初めて獲れて本当に嬉しいです。今年もまたこの賞を獲って、また佐々木竹見カップのようなレースに出場したいと思います。

優秀新人騎手賞 塚本征吾騎手

若手騎手の中では、おそらく僕が一番恵まれている環境で競馬をさせてもらっていると思っています。そのなかで84勝なのですが、騎乗数(1148戦)に対しては、あまり勝率は高くなくて、そこは今後頑張っていきたいところです。(重賞2着2回の)コンビーノでは重賞も勝ちたかったのですが、先輩騎手たちとの大きな差を思い知らされました。今年の目標は2つあって、1つは重賞を勝つこと。そしてもう1つは“綺麗にスマートに”勝てるようになりたいです。

写真いちかんぽ