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名古屋競馬場「めしやん金シャチ店」


浅野靖典

2022.05.09 (月)

「オムライス」(770円)

4月8日に新しくスタートした「新・名古屋競馬場」は、どの駅からもけっこうな距離があって、周囲に民家がほとんどない場所。

そのため、名古屋競馬場の取材でよく顔を合わせる人たちの間では、「4月からは名古屋駅の近くで食べ物と飲み物を確保しないとダメですよね?」という話題がよく上がりました。

実際のところ、今年になっても競馬場での食糧事情がよくわからないという状況。しかし開幕日に行ってみると、スタンドの2階には食堂がオープンしておりました。

店内には広めのキッチンが用意されていて、メニューは「焼きそば」や「モツ煮」などの即時提供が可能な大量生産系ではないもの。

となると、回転率が低くなるのは明らか。初日は店員さんの不慣れも手伝って、どうにも近寄れない雰囲気になっていました。

ただ、新しい名古屋競馬場は前記のとおり市街地から離れた場所にあるので、いわゆる普通の開催日の入場者数は少なくなりそう。大型連休中に行われる「かきつばた記念」の日などでは利用するのが難しいという前提で、この記事を活用していただければ幸いです。

私がこの店を利用したのは雨の平日でしたが、ざっと見たところでは前の名古屋競馬場の重賞がない平日と同じくらいの入場者数。午後2時半頃にお店に行くとテーブルに空席がありましたが「少々お待ちください」と言われました。

スタッフさんは調理係が1名と、フロア係が2名。席に案内されるまでの時間で様子を見ていると、オープンから6営業日めでもアタフタしている感じでした。

この要因にはいくつかあると思いますが、パッと見た限りでは「レジが店の奥にある」点と「外税なので価格が1円単位になる」点が大きい様子。

1分ほど待つと席に案内され、注文してからまた待機。数分後、一緒に行った友人の「きしめん」が到着しました。味の感想を聞くと「想像どおりのきしめんです」とのこと。

その1分後、私が注文した「オムライス」も到着しました。

まずは写真を撮って、続いて卵を割って中身も撮影。おお、ちゃんとしたチキンライスではないですか!

乗っている卵も業務用食材ではないようで「これは競馬場向きのメニューではないよなあ」というのが率直な感想。味もちゃんとしたオムライスで、その点も「競馬場向きではない」という印象が残りました(笑)。

それでも前記したとおり「普通のド平日の開催ならば、競馬場内で落ち着いて良質の食事がとれる素晴らしい空間」といえるのは間違いないところ。新しい名古屋競馬場に行く場合には、スタンド内と駐車場内にあるコンビニ(専門紙の競馬エースが経営しています)をうまく使い分けることをおすすめします。

ちなみにこの店は名古屋の運転免許センターが本拠地ですが、そことはメニューに違いあり。こちらには免許センターでは提供されていない「どて煮」「きしめん」という“名古屋めし”が用意されています。「とんかつ定食(味噌)」も名古屋めし。

斜め向かいのおじさんがそれをウマそうに食べていたので、次はそれだな!

浅野靖典(あさのやすのり)

競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。