大井競馬場は3月末現在、入場者数が5000名に達するまでは事前の申し込みなく入場可能。しかし場内の飲食店は一部だけが営業している状況が続いています。
たしかに現地に行っても、以前に比べると人の数は少なくなった印象。灯りがともるお店の数が増えないのも仕方ないかなあという気がします。
そういう状況でも、L-WINGの1階にある「マイスターカフェ」は元気に営業。ここは「カフェ」という名前でも、メニュー表にはビール、酎ハイはもちろん、ワインにカクテル、ウイスキー、さらには日本酒まで用意されているのだから「バー」と表現するほうがよさげ?
でもコーヒー系のメニューも多いので、軸としては「カフェ」なのでしょう。ただ、私はこの店でコーヒー系を注文したことがありません(笑)。
今回も注文するのは食事系。あるカメラマンさんから「牛ホルモンのなんだかがおいしいですよ」と聞いたので、それにトライしてみた次第です。
注文して待つこと5分弱。「牛ホルモンチーズ焼きライス」なので、銀色の容器は高温のオーブンで加熱された余韻が残っています。
「下に紙を敷いていますから、すべらないように持っていってくださいね」
銀色の容器は見るからに熱そうで、とても手で持つことはできない感じ。かといって、下に敷かれた厚手のボール紙は摩擦力がほとんどない感じで、ツルッといってしまいそう。
でも銀色の容器の端の部分はさわっても大丈夫な感じだったので、両手で2か所ずつ、計4点支持の形で慎重に歩き、エスカレータを利用して自分の席まで無事に到着できました。
その運んでいる間、ホルモンの香りとチーズの香りがメチャメチャ立ち昇ってくるんですよ!
この時点で“当たり”を確信。でもその前に写真を撮らなくちゃ。ついでに“スプーン上げ”の写真も撮ってみました。
それで時間を費やしていたら、すっかり容器が触れられる温度に。ではホルモンとチーズを絡ませながらいただきます。
というか、ホルモンとチーズの組み合わせって、今まで食べたことあったっけ?
競馬場では定番食材といえるホルモンは、つまりモツ。モツといえば煮込み……
ですが、これは完全に洋食な感じ!
ちょっと気になったので検索してみたら、世の中にはチーズもつ鍋とかトマトもつ鍋とか、ヨーロピアンな香りがする“モツ”があるのね。
それはともかく、こちらのモツも違和感がまったくないどころか、こりゃウマいと思えるステキなお味。サイズ的にもレースの間の息抜きにちょうどいい感じです!
浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。