牝馬同士なら負けられない、8歳にしてこの強さ
今年もこの馬の季節がやってきたようだ。
一昨年夏にダートのGIIIを3連勝、そして昨年も春から夏にかけて地方のJpnIIIを4連勝という活躍のメイショウバトラーだ。昨秋から年明けにかけては、相手が強かったり、斤量を課せられたり、さまざまな要因があったとはいえ、なかなか勝ちきれないレースが続いていたが、やはり暖かくなると調子を上げてくるようだ。
無理には行かず5番手あたりを追走したメイショウバトラーは、3コーナー手前で仕掛けると、絶好の手ごたえで4コーナー先頭。直線を向いて追い出されると、一瞬にして後続を突き放した。最後はラピッドオレンジに1馬身半まで差を詰められたが、これは手綱を緩められてのもので、着差以上の楽勝だったといってよいだろう。
メイショウバトラーは、ダート路線に専念するようになってからの牝馬限定戦では、昨年12月の船橋・クイーン賞JpnIIIでホワイトメロディーの2着に敗れているが、これはハンデ戦で5.5キロもの斤量差があってのもの。芝のレースも含めれば、ここまで重賞8勝を挙げているが、いずれもGIII(JpnIII)で、グレード別定のここは1キロのみの増量。牝馬同士ではやはり負けられない一戦だった。馬名もそうだが、500キロを超えるがっしりとした馬体、そして8歳を迎えてもこのレースぶりで、まさに男勝りという言葉がこの馬には似合う。
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武豊騎手 |
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「地方のこういう競馬がこの馬に向いてるんじゃないか」という高橋成忠調教師。このあとは、名古屋・かきつばた記念JpnIII、浦和・さきたま杯JpnIII、川崎・スパーキングレディーカップJpnIIIと、昨年と同じ地方のダートグレード中心のローテーションとなるようだ。
そして今回、もうひとつ注目されたのは、高知から中央に移籍した鷹野宏史騎手の参戦。手綱をとったショウナンタレントは初ダートに加え7カ月ぶりの実戦ということもあり、結果を残すことはできなかったものの、今後の活躍には期待したい。
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