NARグランプリ2023 表彰者一覧

区 分 所 属 氏 名 備 考 等
最優秀勝利回数調教師賞 高知 田中 守 13年ぶり2回目
最優秀賞金収得調教師賞 浦和 小久保 智 5年連続9回目
最優秀勝率調教師賞 兵庫 柏原 誠路 8年ぶり4回目
殊勲調教師賞 該当なし
最優秀勝利回数騎手賞 兵庫 吉村 智洋 2年連続3回目
最優秀賞金収得騎手賞 大井 笹川 翼 初受賞
最優秀勝率騎手賞 高知 赤岡 修次 3年ぶり6回目
殊勲騎手賞 該当なし
最優秀新人騎手賞 佐賀 山田 義貴 -
優秀女性騎手賞 ばんえい 今井 千尋 初受賞
ベストフェアプレイ賞 笠松 渡邊 竜也 初受賞
 特別賞   吉村 智洋(兵庫)
丸野 勝虎(愛知)
的場 文男(大井)
野口 孝(浦和)
故・石川喬司氏
チーム・マンダリンヒーロー

NARグランプリ2023 表彰馬一覧

馬名 所属 馬主 調教師 生産牧場 主戦騎手
年度代表馬 イグナイター 兵庫 野田 善己 新子 雅司 春木ファーム 笹川 翼
2歳最優秀牡馬 サントノーレ 北海道 (株)ラ・メール 田中 淳司 松浦牧場 服部 茂史
2歳最優秀牝馬 モズミギカタアガリ 北海道 (株)キャピタル・システム 米川 昇 多田善弘 黒澤 愛斗
3歳最優秀牡馬 ミックファイア 大井 星加 浩一 渡邉 和雄 高橋フアーム 御神本 訓史
3歳最優秀牝馬 メイドイットマム 船橋 (有)木村牧場 石井 勝男 新井牧場 本橋 孝太
4歳以上最優秀牡馬 イグナイター 兵庫 野田 善己 新子 雅司 春木ファーム 笹川 翼
4歳以上最優秀牝馬 スピーディキック 浦和 加藤 鈴幸 藤原 智行 熊谷 武 御神本 訓史
ばんえい最優秀馬 メムロボブサップ ばんえい 竹澤 一彦 坂本 東一 竹澤 一彦 阿部 武臣
最優秀短距離馬 イグナイター 兵庫 野田 善己 新子 雅司 春木ファーム 笹川 翼
最優秀ターフ馬 なし
ダートグレード競走
特別賞馬
ウシュバテソーロ JRA 了德寺健二ホールディングス(株) 高木 登 千代田牧場 川田 将雅
特別表彰馬 マンダリンヒーロー(大井)

※受賞馬の年齢は2023年時点のもの

 

NARグランプリ2023 優秀馬選定委員会 選定経過

NARグランプリ2023の表彰馬が、優秀馬選定委員会(出席委員15名、内1名は委員長)で選定された。同委員会は、部門ごとに検討のうえ票決する形で進められたが、以下は席上で出された意見をもとに選定経過、選定理由としてまとめたものである。

【各部門最優秀馬】

2歳最優秀牡馬/サントノーレ(北海道)
全国交流競走の鎌倉記念を勝利し、全日本2歳優駿(JpnI)で地方馬最先着の3着と健闘したサントノーレが全会一致で選定された。

得票 サントノーレ 15
(全会一致)

2歳最優秀牝馬/モズミギカタアガリ(北海道)
エーデルワイス賞(JpnIII)を制したモズミギカタアガリと東京2歳優駿牝馬を制したローリエフレイバーの2頭が挙げられた。選定協議の結果、東京2歳優駿牝馬での直接対決で敗れているものの、JpnIIIのタイトルが決め手となり、モズミギカタアガリが選定された。

得票 モズミギカタアガリ 9
ローリエフレイバー 6

3歳最優秀牡馬/ミックファイア(大井)
羽田盃と東京ダービーを圧勝、迎えたジャパンダートダービー(JpnI)ではJRA所属馬を降して無敗の南関東三冠制覇を達成し、秋には全国交流競走のダービーグランプリを制したミックファイアが、全会一致で選定された。

得票 ミックファイア 15
(全会一致)

3歳最優秀牝馬/メイドイットマム(船橋)
春には桜花賞、秋にはロジータ記念を制し、関東オークス(JpnII)では地方馬最先着の4着となったメイドイットマム、兵庫ダービーや園田金盃など、同世代牡馬や古馬相手にも互角以上に戦ったスマイルミーシャ、西日本ダービーなど本年重賞4勝のショウガタップリが挙げられた。選定協議の結果、全国交流競走2勝と関東オークス地方馬最先着の実績が評価されメイドイットマムが選定された。選考過程では、楠賞に遠征して牡馬相手に完勝を納めたボヌールバローズを推す意見もあった。

得票 メイドイットマム 11
スマイルミーシャ 3
ショウガタップリ 1

4歳以上最優秀牡馬/イグナイター(兵庫)
JBCスプリント(JpnI)とさきたま杯(JpnII)を制覇、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)2着、黒船賞(JpnIII)3着とダートグレード戦線で他を圧倒する成績を残したイグナイターが、全会一致で選定された。

得票 イグナイター 15
(全会一致)

4歳以上最優秀牝馬/スピーディキック(浦和)
年末の東京シンデレラマイルを快勝し、スパーキングレディーカップ(JpnIII)ではアタマ差の2着に健闘、フェブラリーステークス(GI)、かしわ記念(JpnI)6着などダートグレード競走を中心に活躍したスピーディキックと、本年重賞7勝を挙げ、金沢ファンセレクトカップで平地重賞勝利記録となる通算21勝を達成したハクサンアマゾネスが挙げられた。活発な議論の結果、どちらも1年を通して高いパフォーマンスを発揮したが、ダートグレード競走を中心に、よりレベルの高い相手と伍して戦い結果を残したスピーディキックが選定された。

得票 スピーディキック 13
ハクサンアマゾネス 2

ばんえい最優秀馬/メムロボブサップ
ばんえい競馬最高峰の競走であるばんえい記念やばんえいグランプリなど重賞4勝を挙げ、高重量戦からスピードレースまで対応する自在性が評価され、メムロボブサップが全会一致で選定された。

得票 メムロボブサップ 15
(全会一致)

最優秀短距離馬/イグナイター(兵庫)
原則として1,600m未満の競走が評価の対象となるこの部門は、JBCスプリント(JpnI)とさきたま杯(JpnII)のダートグレード競走2勝が評価されたイグナイターが全会一致で選定された。

得票 イグナイター 15
(全会一致)

最優秀ターフ馬/該当馬なし
OROカップを制したアトミックフォース、せきれい賞を制したヴィゴーレ、オパールカップを制したラビュリントスが候補に挙げられたが、過去の受賞馬との比較から選定には至らず、該当馬なしとなった。

得票 該当馬なし 15
(全会一致)
【年度代表馬】

イグナイター(兵庫)
4歳以上最優秀牡馬および最優秀短距離馬の2部門で選定されたイグナイターと3歳最優秀牡馬に選定されたミックファイアが候補に挙げられた。選定協議の結果、地方競馬の有力馬として常にトップクラスとの対戦を続け、JBCスプリント(JpnI)、さきたま杯(JpnII)制覇など年度代表馬に選定された昨年以上の成績を残したことが評価され、2023年年度代表馬に選定された。

得票 イグナイター 14
ミックファイア 1
【ダートグレード競走特別賞馬】

ウシュバテソーロ(JRA)
この部門は、地方競馬で実施されたダートグレード競走での成績を対象として地方・中央の所属に関わらず選定するもの。委員からは地方競馬で実施されたG/JpnIを勝利した馬の中でも、東京大賞典(GI)、川崎記念(JpnI)、日本テレビ盃(JpnII)を勝利したウシュバテソーロ、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)で圧倒的なパフォーマンスを見せたレモンポップ、かしわ記念(JpnI)と帝王賞(JpnI)を制したメイショウハリオ、全日本2歳優駿(JpnI)とJBC2歳優駿(JpnIII)を制したフォーエバーヤングが挙げられた。選定協議の結果、ウシュバテソーロとフォーエバーヤングで採決が行われ、G/JpnI競走2勝を含む3戦3勝と、完璧と言っていい成績を残したウシュバテソーロが選定された。

得票 ウシュバテソーロ 14
フォーエバーヤング 1
【特別表彰馬】

マンダリンヒーロー(大井)
 地方競馬の発展に顕著な功績があった馬や、その他顕彰に値すると認められる馬を表彰するこの部門。
 地方競馬所属馬として初めてダートの本場と言われる米国への遠征を敢行し、サンタアニタダービー(G1)で2着に好走、米国ダートクラシック三冠競走のケンタッキーダービー(G1)に出走したマンダリンヒーローが選定された。
 なお、1999年のジャパンダートダービーなど、重賞6勝を挙げたオリオンザサンクス、1998年のさくらんぼ記念やとちぎ大賞典4連覇など重賞17勝を挙げた「栃木の怪物」ブライアンズロマンといった、2023年に死亡した名馬がノミネートされたが、いずれも選定には至らなかった。


NARグランプリ2023 優秀馬選定委員会 選定委員 (敬称略・順不同)

区分 氏 名
有 識 者 作家 亀和田 武
馬事リポーター 後藤 正俊
公益財団法人 競馬保安協会 理事 生野 等
競馬リポーター 赤見 千尋
フリーアナウンサー 矢野 吉彦
全国公営競馬専門紙協会(同協会が推薦する東日本の者) 小山内 完友(日刊競馬)
全国公営競馬専門紙協会(同協会が推薦する西日本の者) 對馬 大樹((株)ケイバブック)
東京地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) 牛山 基康(日刊スポーツ)
東海地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) 西尾 敦(中日スポーツ)
関西地方競馬記者クラブ(同クラブが推薦する者) 蔵田 成樹(報知新聞)
関 係 団 体 公益社団法人 日本軽種馬協会 業務部長 成田 正一
全国公営競馬主催者協議会 事務局長 秋田 政治
日本中央競馬会 競走部 上席ハンデキャップ役 橋本 真一
地方競馬全国協会 参与(競走企画) 相川 貴志
地方競馬全国協会 企画部 競走企画課長(レーティング担当) 川相 篤士