2013/04/01
2013年4月から競走に関するルールが変わりました
2013年4月より、地方競馬の競走における降着・失格に関するルールが変わりました。
これにより、海外の競馬主要国やJRA日本中央競馬会と同じく、競走馬がレースで見せたパフォーマンス(到達順位)をより尊重することになり、シンプルでわかりやすいルールとなりました。
◆ 降着・失格のルールが変更になりました
2013年3月までのルール
降着
:
走行妨害が、被害馬の到達順位に影響を及ぼし、または競走内容に重大な影響を及ぼしたと裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着
失格
:
走行妨害により被害馬が落馬・競走中止した場合、加害馬は失格
2013年4月からのルール
降着
:
入線した馬について、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着
失格
:
極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせたと裁決委員が判断した場合、加害馬は失格
◆ 審議ランプの運用が変更になりました
2013年3月までの運用
全着順
において着順変更の可能性がある場合に点灯
2013年4月からの運用
5位までに入線した馬の着順
に変更の可能性がある場合に点灯
※審議ランプはお客様にレースが確定するまで勝馬投票券をお捨てにならないように注意していただくために点灯します。
※6位以下に入線した馬の着順に変更の可能性がある場合は、ランプは点灯しませんが、パトロールビデオなどでお知らせします。
降着・失格の判断基準VTR
◆ 《参考》降着・失格に関する様々なパターン
クリックするとリーフレットをご覧いただけます。
(PDF形式 4MB)
◆ Q&A
Q:いつから変更となるのですか?また、対象となるのはすべてのレースですか?
A:
2013年4月1日(月)以降
に行われる、すべての
地方競馬のレース
で新しいルール、運用が適用されます。
Q:なぜ降着・失格のルールを変更するのですか?
A:降着・失格をはじめとした競走に関するルール全般について、国際間における統一的なルールの必要性から数年前より国際会議で議論されるようになりました。
この国際会議のメンバーとして参画していたJRA日本中央競馬会と競走に関するルールについて協議した結果、国内のルールを統一すべく、地方競馬としても、
馬がレースで見せたパフォーマンス(到達順位)が尊重され、シンプルでわかりやすい新ルール
に変更することにしました。
Q:降着とするかどうかは、誰がどのように判断するのですか?
A:裁決委員が
「走行妨害がなければ、被害馬は加害馬より先に入線することができた」
と判断した場合に加害馬を被害馬の後ろに降着とします。
Q:走行妨害であっても降着とはならないケースがあるのですか?
A:はい。
走行妨害であっても降着になるケースと、ならないケースがあります
。また、走行妨害の被害馬が落馬・競走を中止した場合でも、必ずしも失格になるわけではありません。
しかし、
加害馬の騎手に対しては、その違反行為に応じて厳正に処分を科す
こととします。つまり、着順を変更するかどうかと、違反行為を犯した騎手に対する処分は別々に判断します。
Q:走行妨害と関係のない馬との着順は判断のポイントになるのですか?
A:裁決委員は、
加害馬と被害馬の関係だけで降着とするかどうかを判断します
ので、他の馬との関係は判断のポイントにはなりません。
Q:走行妨害があっても着順が変わらないのであれば、ラフプレーが増えるおそれはないのですか?
A:加害馬の騎手に対しては、その
騎乗ぶり・違反行為に応じて厳正に処分を科します
。したがって、着順が変わらなくても騎乗停止を科すことがあります。これによって、ラフプレーを防止し、公正で安全なレースをこれからも維持していきます。
Q:審議ランプの点灯をなぜ限定するのですか?
A:お客様に勝馬投票券をお捨てにならないよう注意していただくために審議ランプを点灯することとします。これによって、
すみやかなレースの確定と円滑な競馬の施行を目指します
。なお、6位以下に入線した馬の着順に変更の可能性がある場合、審議ランプは点灯しませんが、後刻その状況をパトロールビデオなどでお知らせします。
Q:新ルールの導入によってどのように変わりますか?
A:新しい降着・失格のルールは、
各馬がレースで見せたパフォーマンスを尊重する、シンプルで分かりやすいものになります
。