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特集

レディスヴィクトリーラウンド2018

LADIES VICTORY ROUND 2018
 各ラウンドにおいて2競走実施し、女性騎手のみをポイントの対象として、ラウンド優勝者に表彰を行うとともに、3ラウンド総合優勝者を最終戦名古屋ラウンドにおいて表彰いたします。
 佐賀ラウンドに先がけ、ばんえい帯広において、ばんえいエキシビションレースとして、竹ケ原茉耶騎手(ばんえい所属)、下村瑠衣元騎手、鈴木麻優元騎手との共演イベントを行います。
 競走実施日にお客様向けに各種イベントを実施するとともに、鈴木麻優元騎手がLVR2018公式アンバサダーとして、各競馬場に来場いたします。
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2nd Round 高知ラウンド

10月28日(日) 高知競馬場

第1戦

石本 純也(高知)

カケジヤソデノ

競走成績MOVIE

第2戦

赤岡 修次(高知)

コピーライター

競走成績MOVIE
ポイント表

リポート動画

女性騎手は見せ場作るも未勝利 木之前騎手が総合首位キープ

 日が落ちるとぐっと冷え込んだ高知競馬場。ファンも上着を羽織るなどして夜さ恋ナイターのレディスヴィクトリーラウンド(LVR)を楽しんだ。「寒いけど、前検量を終えているので着込めないんです」と話したのは別府真衣騎手(高知)。勝負服の下は半袖でレースに挑んだが、前回10月7日の佐賀ラウンドからの3週間に地元で3勝し「ノッている感じで、コンディションは悪くはないと思います」と話した。
 また木之前葵騎手(愛知)は佐賀ラウンド直後の10月10日に地方通算300勝を達成。「いまメンタル面が絶好調で、レースがすごく楽しいんです」と笑った。一方で宮下瞳騎手(愛知)は「最近2、3着が多くて……」とここで巻き返しを図りたい様子だった。
 第1戦の直前に行なわれたトークショーにはLVR2018公式アンバサダーの鈴木麻優元騎手と、引退後誘導馬の騎手を務める下村瑠衣元騎手が登場。下村元騎手は「引退してからさらに『ジョッキーってカッコいいな』って思いました」と魅力を話し、鈴木元騎手は「佐賀ラウンドから勢いのある(木之前)葵先輩に注目です!」と語った。
 1400メートルの第1戦は男性騎手に人気が集まり、女性騎手3名はいずれも単勝10倍台。やや厳しい戦いが予想されたが、スタートが切られると3名とも出ムチを入れて積極的に前に行く構えを見せた。
 ところが木之前騎手は「スタートは出たんですが、二の脚がなくて……」と中団。宮下騎手も「砂を被らない方がいい馬だったんですが、『あ、前に行けない』と思って、砂を被るよりはいいかなと思って」と砂の深い内に切り替えた。そんな2人を横目に見ながら一旦は2番手に取りついたのは別府騎手。「このポジションを取れて『ひょっとしたらやれるかも!』と思ったのですが、位置取りが決まってからカットされると嫌になるところのある馬で……」と1コーナーで外からカケジヤソデノ(石本純也騎手)に来られてしまったのが痛かった様子。
 向正面では「(別府)真衣ちゃんが視界に入っていて、あとは(木之前)葵ちゃんがどこから来るんだろう?と気にしていた」という宮下騎手が先頭の石本騎手に約半馬身まで差を詰めるも、徐々に引き離されて5着。勝ったのは直線でも脚色が衰えなかったカケジヤソデノと石本騎手で、単勝は121.3倍。宮下騎手から半馬身差の6着には別府騎手、木之前騎手は12着だった。
 第2戦は1600メートル。ここでも女性騎手の中で人気上位の木之前騎手でも単勝12.5倍で、宮下騎手20.3倍、別府騎手35.8倍だった。スタートしてすぐコーナーを迎えるコースで積極的に押して行ったのは8枠10番の別府騎手。「番手を取りたかったです。もし取れなかったらずっと追いっぱなしだと以前乗った騎手に聞いていました」とのことだが、1~2コーナーで5番手外になり「追い通しになってしまいました」。馬群からやや離れて木之前騎手、それを見るかたちで宮下騎手と続いた。
 残り400メートルで宮下騎手が進出を開始。すると、それを待って木之前騎手も追い出し始めた。「早めに(宮下)瞳さんに交わされて目標ができました」と木之前騎手がゴール前で半馬身交わし、6着。宮下騎手は「あーっ!と思ったら交わされていました」と7着で、別府騎手は「不甲斐ないです……」と11着。勝ったのは1番人気の赤岡修次騎手だった。
 女性騎手3名は勝利を挙げることはできなかったが、女性騎手に限定した順位による『女子限定ポイント』により高知ラウンド1位は宮下騎手。佐賀ラウンドでは総合トップの木之前騎手と15ポイント差だったのを10ポイント差に縮めた。「1着をとって女性騎手トップと言われたいですね。次は地元なので、巻き返します!」と宮下騎手。木之前騎手は高知ラウンド2位も、総合は依然トップ。「佐賀で1勝していたのが大きいんですね。名古屋もがんばります!」。
 2人から少し置かれたかたちの別府騎手は「なんとか切り替えて、名古屋では2戦とも勝つ気持ちでいきたいです」。過去2年のLVRでは最終戦を勝利で飾っての総合優勝だということは本人も意識しており、「このままじゃ終わらない“まいーご”なので!」と自分自身にも言い聞かせるように話した。
 いよいよ11月15日名古屋ラウンドで今年度のLVR女王が決定する。最終戦は女子限定ポイントが2倍になることもあり、熾烈な優勝争いになりそうだ。
取材・文:大恵陽子
写真:桂伸也(いちかんぽ)

インタビュー

高知ラウンド1位
宮下瞳騎手(愛知)
1戦目は砂を被らないよう馬場が深い内側を走ったので、少し走りにくそうにはしていましたが、馬が頑張ってくれました。2戦目は最後の脚にかけてほしいという指示だったんですが、伸び切れず残念です。総合トップに少し迫ったので、地元の名古屋で巻き返しを図りたいですね。