web Furlong 2018【グランダム・ジャパン特集】第64回 桜花賞

ダートグレード競走を中心としたレースハイライトや、シリーズ競走等の特集、各種連載など盛りだくさんの情報をお届けします。
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特集

グランダム・ジャパン2018

GRANDAME-JAPAN2018

レーススケジュール

3歳シーズン
レース名 実施日 競馬場 距離 地区
若草賞 3/13(火) 名古屋 1,400m 北陸・東海・近畿
桜花賞 3/21(水) 浦和 1,600m 南関東
ル・プランタン賞 4/8(日) 佐賀 1,800m 九州
東海クイーンカップ 4/17(火) 名古屋 1,800m 北陸・東海・近畿
留守杯日高賞 4/22(日) 水沢 1,600m 東北
東京プリンセス賞 5/10(木) 大井 1,800m 南関東
のじぎく賞 5/17(木) 園田 1,700m 北陸・東海・近畿
関東オークス JpnⅡ 6/13(水) 川崎 2,100m 南関東
 地方競馬では、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を図るため、今年で9年目となる 世代別牝馬重賞シリーズ 「GRANDAME-JAPAN2018(グランダム・ジャパン2018)」を実施します。

 全国各地で行われる牝馬重賞を世代別に体系づけ、競走成績によりポイントを付与。2歳、3歳、古馬の世代別ポイント獲得上位馬に対し、協賛各団体から日本軽種馬協会を通じボーナス賞金が授与されます。地方競馬の優れた牝馬の活躍の舞台を広げるとともに、交流を促進して魅力ある牝馬競走の実施を目指します。
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浦和 1,600m

短い直線で次元の違う末脚を発揮
期待にこたえる完勝で無傷の3連勝

 南関東クラシック戦線の幕開けを告げる牝馬一冠目の桜花賞。今年で64回目を迎えた浦和競馬場伝統の一戦だが、かつてこれほどの能力の移籍馬が出走したことはあっただろうか。中央ダート2戦2勝でキャリアは浅いながらも圧倒的な存在感を示してきたプロミストリープが移籍初戦での出走となった。父はヘニーヒューズ、シルクレーシング所有馬で、ノーザンファーム生産。大井の藤田輝信厩舎の外厩馬としてミッドウェイファームで調教を積まれてきた。レースの手綱を託されたのは御神本訓史騎手。
 そのプロミストリープが単勝1.3倍で断然人気。エーデルワイス賞JpnⅢ・2着で東京2歳優駿牝馬の覇者グラヴィオーラが6.3倍。エーデルワイス賞JpnⅢを勝ちNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞したストロングハートが8.8倍で、この3頭が10倍以下の人気となった。
 春分の日とは言え、冷たい雨が降り続き、時おり雪が舞うような悪条件。馬場は水が浮くほどの不良馬場となった。
 レースは、アンジュキッスが逃げ、すかさずストロングハートやシングンレガシイ、エターナルモールらが続き、スタートがゆっくりだったプロミストリープはその後ろの内目を追走していった。
 「ゲートを出てからの一歩目は、中央時代もあまりよくなかったようなので気をつけてはいましたが、やはりあの位置からになりました。折り合いもついたので好枠を生かしながら脚をためることはできたので、直線ではあれだけの脚を使えたと思います」(御神本訓史騎手)。
 スピードの違いから少しくらいの出遅れでも先行していくと見ていた人も多かっただろう。この展開には驚いたが、御神本騎手自身は特に焦りもなかったという。
 しかし、3コーナーでは前との差が開いて、一瞬はまずいとも思ったそうだが、3~4コーナーで大外に持ち出して、最後の直線で脚を伸ばしてくるシーンではその不安も払拭された。他馬が止まって見えるような、1頭だけ37秒台の末脚を使われては、他の馬はなすすべもない。
 「浦和は直線が短いので届かなくてもおかしくないですが、4コーナーを向いて追い出してからの加速力が違うので、それだけポテンシャルは高いのでしょうね」(御神本騎手)。2着に粘ったアンジュキッスとの着差は1馬身半だが、着差以上の強さだった。まだキャリア3戦目で初物尽くし、レース展開も厳しいもので、全てが強さを際立たせるものだった。これがモノの違いなのだろうか。
 御神本騎手の話しでは、この中間にミッドウェイファームへ調教に乗りに行った際も、乗り味の良さ以上に、賢さや頭の良さを感じさせる馬だったそうだ。レースでもそれは変わらず、物見なども一切なく落ち着き払ってどっしりしていたそう。乗っていて安心できる馬で、これほどの牝馬も珍しいそうだ。
 桜花賞はグランダム・ジャパン3歳シーズンの2戦目でもあり、プロミストリープは10ポイントを獲得し暫定1位タイ。今後は牝馬二冠目の東京プリンセス賞に向かうようだが、その結果や牡馬戦線の動向なども見て、東京ダービー挑戦も考えていくそうだ。
取材・文:高橋華代子
写真:宮原政典(いちかんぽ)

コメント

御神本訓史騎手

いい仕事ができてホッとしました。朝から緊張感はありましたが、そういう変化は馬にも伝わるので、自分なりの準備はできていたので普段通りの騎乗を心掛けました。これだけの成績で来ている馬ですし一戦一戦責任を持って騎乗していきたいです。どのくらいスケールの大きな馬に成長するか楽しみですね。

藤田輝信調教師

前走は行きたがるようなところも見せていましたが、今日は我慢をして、直線が短くても対応してくれました。浦和のトリッキーなコースはイメージがわかなかったですが、賢くて対応力のある馬です。さらに期待が高まりました。今後は広いコースになるのでより自信を持って臨めます。