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第62回 2016年11月10日(木) タンメン(川崎競馬場)

川崎競馬場
「みよし」 タンメン(600円)

 2016年のJBCは、地方競馬における1日あたりの売上レコードというすばらしい開催になりました。これも出走メンバーが充実したこと、そしてちょっと暑いくらいの快晴に恵まれたことが大きな要因でしょう。内馬場に置かれたキッチンカーはどこも10人以上の列ができている状況。芝生席がこんなにたくさんの人で埋まったのを見るのは久しぶりというか、初めてかも?
 以前の川崎競馬場はスタンドが3つありましたが、そのうちのひとつは解体されてショッピングモールに変身。ということで、いわゆるスタンドエリアで競馬ファンが居られる面積は小さくなって、そのぶん人口密度が濃くなることに。
 ただ、イベントを実施するにあたっては、滞留スペースが小さいほうが賑やかさを演出できるんですよね。仮に3万人ぐらい入ったとしても、それがたとえば日産スタジアムだったら見た目としてはガラガラ。そういう意味で今年のJBCは、適度な混雑度で盛り上がりの雰囲気が濃かったなあと、個人的に思うわけであります。
行列があっても待ち時間はわずか
 しかし11時すぎに現地に到着した私は、場内で昼食をとろうと思っていたわけですよ。そうか、人がたくさん来るんだから、飲食店で何か食べるのは厳しいのかも。
 でも一応は様子を見てみようということで、スタンド2階の「フードコート」に行ってみることに。うわー、タンメン屋さんの前もけっこう並んでいるなあ。
 といっても20人くらいだから待ちますか。と考えて列の最後尾につくと、ひとつ前に並んでいた人が昔からの知り合い。そんなわけで雑談しながら順番を待つと、あら、並んだのは5分くらいで済んだじゃない。
タンメン!
最後は酢を入れますよ~
 ここは単品販売だから、注文を聞く時間もドンブリを用意する時間も短くて済む。ということでわりとあっさりとタンメンをゲットしてラー油をかけた……のはいいけれど、食べる場所がない!
 ドンブリはけっこう熱いので、早く着陸点を見つけないと手が耐えられなくなってしまう……と、あせりながらしばらくウロつき、やっとテーブルのかどっこに置かせてもらえてひと安心。
 先日、非開催日の昼過ぎにこのお店と隣接している「カツマルくんホール」に行ったとき、仕込みをしているところを見たんですよ。最近の川崎競馬場はウインズでもあるわけだから、まさに毎日営業、毎日仕込み。タンメンひとすじの職人魂というか、そういうものを静かなスタンドで感じましたね。
 その安心感があるタンメンを3分の2ほど食べ終わったところで、酢をドドドと入れて刺激的に。これで最終レースまで戦う準備が整いました!

浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。