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第42回 2015年3月10日(火) みたらしだんご(名古屋競馬場)

名古屋競馬場
「大矢屋」 みたらしだんご(80円)

店頭のみたらしだんごは1本80円
 名古屋競馬場には年に何回も行っているのだが、正面入口の左右にある飲食店街のいちばん4コーナー寄りの店に「みたらしだんご」があるというのは、今年の1月まで知らなかった。見落としていたのか目に入らなかったのかは不明だが、そんなお手軽なメニューがあるなんて。しかしそのときは残念ながら売り切れだったので、その2週間後に改めて行ってみた。
 すると、おお、店頭に組体操状態のディスプレイで5本ある!
 店を訪問したのは正午すぎだったが、もしかしたら今日の分はこれで終わりかもと思って聞いてみると、
「外は寒いから、すぐに硬くなってしまうでしょ。まだたくさんありますよ」
ただいま焼いています!
 と、冷蔵庫からダンゴを出して湯煎して、それをコンロの上に載せていた。なるほど、ここで焼き色をつけるのか。
 ではさっそくいただきましょう、ということで2本購入。それをパドックまで持っていって、出走馬を眺めながら食べることにした。十数年前に流行った歌では、串に刺さったダンゴは3つだったけれど、この店のものは5兄弟。柔らかい色がついている「みたらし」は、味がそれほどしつこくなくて、上品な甘味という雰囲気だ。
 しかしなぜ、競馬場で“みたらしだんご”なのだろう?
「昔からやってますからねえ。よくわからないですね」
 というのが店頭にいたお姉さまの談。それでも一気に5本ぐらい買っていく人もいるとのことで、常連さんに愛されているメニューであることは間違いなさそうだ。
 さて、私はダンゴ2本をいただいたのだが、そのあと昼食を食べなかったので、おやつ時に小腹がすいてきた。ということでふたたびお店へ。
 おお、こんどはたくさんコンロの上に並べられている!
 ここはダンゴのほかにもいろいろなメニューがあるのだけれど、ドテ焼きとかもこのコンロを使っているのだろうか?
「いえいえ、このコンロはおだんご専用ですよ」
 ええっ、そうなんですか!?
 そこまでの設備で用意されているとはちょっとオドロキ。お値段的にも手軽だし、今さらながら名古屋競馬場のいいメニューを知ることができました!



浅野靖典(あさのやすのり)
競馬キャスター・ライターとして活動中。「クリック!地方競馬」キャスターを務めているほか、JRAブリーズアップセール、八戸、九州の各競走馬市場にて司会進行を担当。ライターとしては、
・競馬総合チャンネル(netkeiba.com)
・POGの達人
・JRAホームページ
・週刊プレイボーイ
・WEBハロン
などに寄稿している。

※ 本文で紹介している逸品については、取材時点のものです。 その後、値段改定やメニューが変わっている場合もございます。