芝・ダートは関係なし、ハナを奪いマイペースで押し切る
前走マリーンカップJpnIII勝ち、別定重量55キロ、これから夏に向かう季節、このレース連覇を狙うメイショウバトラーにすべての条件が揃ったかに見え、1番人気に支持された。しかし、勝ったのは実績のないダートで3番人気という評価のコンゴウリキシオーだった。
スタート後の直線では、キングスゾーン、アグネスジェダイ、そしてコンゴウリキシオー3頭のハナ争いとなったが、内枠のコンゴウリキシオーが1コーナーを回るところで先頭に立った。向正面では完全にコンゴウリキシオーのペース。藤田伸二騎手はこのあたりで勝利を確信したのではないだろうか。3コーナーでは2番手以下を離しにかかった。
直線を向いてもコンゴウリキシオーが単独先頭。離れて2番手のキングスゾーン、3〜4コーナーで外から進出してきたメイショウバトラーが2着争いを演じたが、外から一気に伸びてきたリミットレスビッドが並ぶ間もなくこの2頭を交わし、さらに前にも迫ったが、コンゴウリキシオーはこれを3/4馬身抑えて逃げ切った。
人気となったメイショウバトラー、リミットレスビッドをまとめて負かしたことで、ダート短距離路線にまた新たなスター候補が現れた。
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藤田伸二騎手 |
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3歳時に出走したジャパンダートダービーGI、ダービーグランプリGIは、ともに勝ち馬から離された7、4着と、ダートに対する適性が疑問視されていた。しかし、ダートがどうか、というより、自分の競馬ができるかどうか、というのが、山内研二調教師、藤田伸二騎手ともに共通する、この馬に対する見方のようだ。
このあとは、中1週で京王杯スプリングカップGII、安田記念GIを予定していたが、ここを勝ったことで、安田記念に直行することになりそうだ。
ダート路線は?との問いに、山内調教師は「それも考えないといけませんね」との答え。
夏以降、ローテーション次第では、再びダート路線への参戦があるかもしれない。
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