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九州ダービー・中島 英峰 岩手ダービー・長田 信也 北海優駿・小枝 佳代 東京ダービー・大川 充夫 兵庫ダービー・竹之上 次男 東海ダービー・藤原 健一

『 腕白坊主 』




北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の競馬ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか。佐賀競馬の実況放送を担当しています、中島英峰です。つい先日、やっと冬物の洋服を、タンスの奥にしまい込むことが出来ました。今年の春のような激しい気温の変動は、半世紀以上の時を過ごした私の身体には、少し刺激が強すぎます。日頃の体調管理の重要さを、改めて痛感しました。自然との闘いは、待ったなし。暦の上では、もう夏です。

さて今日の話題は、今年の九州ダービーに挑戦する優駿達ではありません。既に栄城賞への挑戦を経験し、今や九州競馬を代表すると言われるまでに成長した名馬。腕白&坊主の白い覆面でおなじみの、ワンパクメロです。今月初旬の大型連休期間中、佐賀競馬の開催最終日に行なわれた最上位クラスのレース、A1級の九千部山特別に彼が登場しました。もちろん鞍上は、長い間お互いを相棒として認め合っている、倉富隆一郎騎手です。

ワンパクメロは、2006年6月、九州ダービー栄城賞に出走しています。当時さほど目立つ実績を挙げていなかったことから、レース前の評価は、12頭立の7番人気。ところが結果は、優勝馬に2馬身半差の2着。このレースを見ていた九州競馬ファンにとって、彼の存在は、まさに腕白坊主だったことでしょう。彼が注目を集め始めたのは、ちょうど栄城賞の一年後あたりからです。下位クラスB級のレースを4連勝して臨んだ昇級初戦、上位クラスA級の特別競走を快勝しました。その後3ヶ月の休養に入りますが、休み明けもA級特別を連勝します。そして通算7連勝の勢いそのまま、重賞レースの九州大賞典に挑戦しました。

2007.11.18 九州大賞典

2007年は、九州大賞典と年末のファン選抜中島記念、重賞レースを連勝します。そして2008年は、はがくれ大賞典を優勝、さらに九州大賞典と中島記念の連覇も成し遂げました。かつて栄城賞で九州のファンを泣かせた腕白坊主が、翌年には腕白王子として九州の頂点に立ち、その後ついに九州を代表する腕白王者に成長したわけです。

先週の九千部山特別、ワンパクメロは3ヶ月余りの休養明けでした。彼にとって今年二度目のレースは、6頭立の1800米、少頭数ということでポジション取りは思いのままです。彼の出脚の良さは十分でしたが、他にロケットスタートを見せる快速馬がいました。更に別の先行馬を行かせて、序盤は三番手からの競馬です。折り合いの付いた状態で前との距離を縮めるシーンもありましたが、中盤まで大きなアクションは見せませんでした。

レースの結果は、逃げた杉村一樹騎手が、道中うまく捌いて1着。二番手の山口勲騎手が、あと一歩だけ届かず2着。倉富隆一郎騎手は、勝負所から終盤にかけて激しく手綱を動かしましたが、先行勢に追いすがる形で3着でした。この日は残念ながら、倉富隆一郎騎手の相棒の持ち味、鋭い切れのある末脚を見ることは出来ませんでした。

実は当日の予想専門紙に掲載されていたワンパクメロ陣営の記事に、さほど強気な発言は書かれていませんでした。私は素人ですので、馬体を見ても調子の良し悪しは分かりません。しかし休養明け初戦ながら、実力を付けてきた新興勢力を相手に演じた今回の九千部山特別、彼のレース内容は高く評価したいと思います。

2010.5.5 九千部山特別

白い覆面の腕白坊主は、全国区の人気者です。私も九州競馬ファンの一人として、次回の予想専門紙のコメント欄には、ワンパクメロ陣営の必勝宣言を期待しています。


さて今日も最後に、5月の九州競馬の開催日程をご案内させて頂きます。
今週の佐賀競馬は、15日・16日、土曜日・日曜日です。
16日に、九州ダービー栄城賞への出走権をかけた最後のステップ競走、鯱の門特別が行なわれます。
それでは全国の競馬ファンの皆様、今週も地方競馬でごゆっくりとお楽しみ下さい。





三冠馬誕生ならず!

そらそうでしょう。

バーディバーディ(牡3・JRA池江郎厩舎)は強すぎました。5馬身差の圧勝は、勝ち馬が2着馬につけた過去最大着差。勝ち時計の1分59秒6も、良馬場では最高タイム。文句のつけようのない勝利です。

『皐月賞』でも逃げたわけですから、当然ここでも逃げるだろうと安直に考えていたら、なんとすんなり控えてしまったのです。

「どこからでも競馬ができるだろうと思っていたので」

と鞍上の松岡正海騎手は、サラッと言ってのけます。

実況しているこちらとしましては、ちょっとした“ビックリ表現”をしてしまいます。
先行したのはタマモアルプスとミッキーデジタル。一旦落ち着いたかと思われた一周目の正面スタンド前。ところが、1コーナーのカーブ付近から再びペースアップ。速い流れを作って行きます。

それを見ながら4番手ですんなり折り合っていたバーディバーディは、目の前のアースサウンドの手応えが怪しいとみると、外に持ち出し進出を開始します。

やおら腰を上げたかと思うと、もう先頭各馬を飲み込んでしまいます。

さながら武士道の“後の先”を思わせる動き。

直線ではほとんど追わずの状況での5馬身差圧勝、自身初の重賞勝ちとなったわけです。

この馬、間違いなく世代を代表するダートのトップホースですよ。このあとの活躍が楽しみです。

次は『日本ダービー』に向かうとの話でしたが、『ユニコーンS』へシフトすると伝えられています。本格ダート路線歩むのかも知れません。

となると、春の最大目標は『ジャパンダートダービー』ということになります。

2着には、これまたJRAのサンライズクォリアが食い込んできました。後方からの追い上げで、ハイペースに乗じた形ですが、この馬はこういう流れではキッチリ追いこんできます。そういうキャラを確立しました。

こちらも次走は『ユニコーンS』だそうですが、距離短縮で速い流れになりそうなので、ここでも期待できるんじゃないでしょうか。

そして、お待たせしました。3着に、我が地元のフィオーレハーバー(平松厩舎)が来たのです!

4コーナー手前で、フィオーレハーバーが追い上げてきたときに、大歓声が湧き起こります!

みんな地元馬を応援してくれてるんや!

と嬉しく、興奮してしまいました。

吉田(勝彦アナ73歳)さんも「嬉しかったぁ」と感動ムード。

2着馬から4馬身差の3着ですが、自ら動いていっての3着ですから、立派な成績と言えます。うん、間違いなく立派です。

さらにクビ差で、同じ平松厩舎のハイパーフォルテが4着に。これまた嬉しい結果。しかも、上がりの3ハロンは、勝ち馬より0.1秒速いという素晴らしい末脚です。

さて、『兵庫ダービー』

この同厩舎の2頭が、再び相まみえます。

言ってみれば、同部屋決戦です。

平成元年名古屋場所の、千代の富士−北勝海の優勝決定戦を思い出され方も多いことでしょう。

大相撲では本割(ほんわり・場所中の通常の取組)で同部屋の力士が対戦することはありません。さかのぼれば、同じ一門でも対戦がない時代もありました。

ただし、優勝決定戦は本割ではないので、上記の対戦や、平成7年九州場所の若乃花−貴乃花の同部屋兄弟対決(兄弟も本割では対戦しない)が実現したのです。

話が花道に、いや、横道にそれてしまいましたが…。

競馬でも、同じ厩舎の馬同士が対戦することは、あっ、なんぼでもあるわ。

だから珍しいことではないですね、アハハ。

でも、興味深い一戦であることは間違いありません。

過去の両馬の直接対決では、4−0で世代のチャンピオンであるフィオーレハーバーが圧倒しています。しかし競馬に絶対はなく、5度目の対戦で、しかも『ダービー』という大一番で、ハイパーフォルテが快哉を叫ぶかも知れません!

今年の初場所、それまで11度の対戦で一度も勝てなかった横綱・白鵬に、当時関脇だった把瑠都が初勝利を挙げ、大関という名誉をぐぐっと引き寄せたように。

そんな一番に“待った!”をかける馬がいます。

今年の秋で勇退するリーディングトレーナー曾和直栄師が送り込む刺客、ホワイトランナー。

道営出身で、JRAを経由して園田に移籍。園田では5戦して3勝2着1回3着1回の好成績。

三冠初戦の『菊水賞』では、勝ったフィオーレハーバーに3/4馬身差まで詰め、世代の王者をとことん苦しめました。

どうやら、三つ巴の様相です。

そうです、巴戦です。

大相撲の優勝決定戦には巴戦もあり、平成2年の春場所…、

もうええか。

とにかく今年の『兵庫ダービー』は目が離せませんよ!






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